ホワイトニング後に「お腹が減ったからすぐに食事をしたい」、また「せっかく綺麗になったから食事の予定を入れたい!」と思った経験はありませんか?
私が施術を行った患者さんにもホワイトニング後に「食事制限はありますか?」と聞かれることがあります。
この記事では、ホワイトニング後の食事や絶対にNGの飲食物について解説します。
ホワイトニング後の食事について気になっている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
この記事で分かること
ホワイトニング後はなるべく飲食は控えていただきますが、色のついていない水は飲んでも問題ありません。
ホワイトニング後、すぐに食事をしてしまったからといって、歯に大きな悪影響が出るわけではありません。
また、一度の食事で元の色に戻るということもありませんが、ホワイトニングの効果を最大に発揮するためにも、施術後は通常2〜3時間は飲食は控えていただきます。
施術後24時間は、色が濃いものは避けて飲食するようにすると、より効果的です。
その後は、特に制限なく食事をとって構いません。
効果を十分に得るためにも、ホワイトニングを行う際は、事前にスケジュールを調整してから行うと良いでしょう。
ホワイトニング施術後は、通常2〜3時間は飲食は控えていただきたいです。
ホワイトニング後は、良くも悪くも外部からの影響を受けやすい状態となっています。
なので、ホワイトニング直後に、歯に良い薬剤(フッ素等)などを塗ると、最大限に効果が発揮されます。
その反面、飲食物などによる刺激もいつもよりも強く受けてしまうため注意が必要です。
絶対に飲食をしてはいけないというわけではありませんが、ホワイトニングの効果を持続させるためにも、なるべく控えることが推奨されています。
またホワイトニング後にフッ素塗布などを行った場合は、浸透させるため30分は飲食は控えるように注意してください。
ホワイトニング後に食事や飲み物の摂取を気をつけた方がいい理由は2つあります。
これらの項目について、それぞれ解説していきます。
ホワイトニングは、一度施術したからといって永久的に白さが継続するわけではありません。
日々の食事や嗜好品により後戻りをしていくので、理想の白さを維持するためには定期的にホワイトニングの施術を受ける必要があるのです。
しかし、ホワイトニング用歯磨き粉を使用することで、歯の白さをキープすることにつながります。
また、ホワイトニング後は薬剤の効果で歯の表面が一時的にやや粗造になるため、歯の表面がデリケートになってしまい、着色がしやすくなります。
ホワイトニングにより一時的に歯の表面がデリケートな状態になりますが、口の中の唾液による再石灰化作用で、歯の表面が元に戻るので心配ありません。
歯の表面が再石灰化により元の状態に戻るのが2〜3時間後なので、ホワイトニング直後は飲食は控えることが望ましいです。
唾液による歯の再石灰化が起こるため、デリケートな状態が続くわけではないため、ホワイトニングを受けることにより、歯が弱くなったり、むし歯になりやすくなったりするということはありません。
また、前述したように一時的に歯の表面が粗造になることに加えて、ホワイトニング直後は、歯の表面を守るための保護膜(ペリクル)が一時的になくなります。
それにより、外的刺激を受けやすくなることから冷たい飲み物や酸性度が高い食べ物で知覚過敏の症状がでやすくなります。
このため、知覚過敏を防ぐためにもホワイトニング後の食事の摂取には気をつけた方がいいと言われています。
ホワイトニング後の食事メニューで気をつけるポイントは色が濃い飲食物をさけることです。
色が濃ければ濃いほど、色素沈着しやすくなるため、なるべく色がついていない食べ物を選択すると良いでしょう。
また、もっと細かくいうとお茶や柿、バナナなどに含まれるタンニンやブルーベリーやブドウに含まれるアントシアニンにも着色作用があると言われています。
例えば、以下のものに注意をしてみてくださいね。
色の濃い飲食物 |
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コーヒー・紅茶・お茶類全般・赤ワイン・フルーツジュース・カレー・デミグラスソース・チョコレート・ミートソース・麻婆豆腐・お醤油・果物全般など |
また、酸性度が高いものにも注意が必要です。
歯の保護膜がなくなっているため、歯の表面が影響を受けやすい状態です。
酸性度が高い飲食物は、歯の質を弱くしてしまう恐れがあるためホワイトニング直後は控えましょう。
酸性度の高いものは、一例として以下のものがあります。
酸性度の高い飲食物 |
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清涼飲料水全般・炭酸水・スポーツドリンク・アルコール類・お酢のドリンク・酢の物・柑橘系の果物・ヨーグルト・ドレッシングなど |
色が濃いもので、酸性度が高いものには特に注意が必要です。
ホワイトニング後に絶対に食べてはいけない食べ物には以下の3つがあります。
ここでは、なぜこれらの食べ物を食べてはいけないのかということについて解説していきます。
カレーのルーに含まれているスパイスには、色がつきやすいものが多く入っているため絶対に避けたいメニューです。
特に、スパイスの中でもウコンから作られるターメリックが一番の着色の原因となります。
ターメリックが含まれたメニューや、ウコンのドリンクもなるべく避けるようにしましょう。
またトマトソースも着色の原因の一つです。
チョコレートやココアに入っているカカオポリフェノールが着色の原因になります。
特に砂糖が含まれているものは、糖度と酸性度も高いため、歯の質にもよくありません。
またチョコレートの性質上、口の中に停滞しやすいのでより色素沈着を促してしまいます。
意外に思われますが、フルーツにも注意が必要です。
特に、ブドウやブルーベリー、いちごなどのベリー系とオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系は、色素沈着しやすく、酸性度が高いため避けた方がいい食べ物です。
また、バナナや柿に含まれるタンニンなどにも着色作用があるため控えた方がいいと言われています。
ホワイトニング後に絶対に飲んではいけない飲み物には以下の3つがあります。
ここでは、なぜこれらの飲み物を飲んではいけないのかということについて解説していきます。
アルコールで酸性度が高く、ぶどうの色が着色因子で糖度が高い赤ワインは絶対に避けたい飲み物です。
また、長時間かけて飲む機会が多いのも気をつけたいポイントです。
赤ワインよりは、白ワインの方が色素沈着は起こりにくいため、どうしてワインが飲みたい場合には白ワインを選びましょう。
コーヒーの色味も、着色の原因となるポリフェノールやタンニンが豊富に含まれているため注意が必要です。
また、作業中に長時間かけて飲む場面も多く色素沈着が起きやすくなります。
コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶、お茶類も色素沈着のリスクが高いと言われています。
どうしても飲みたい場合、アイスコーヒーであればストローなどを利用しなるべく歯につかないようにしましょう。
また、ミルクで割ってカフェオレにして飲むことも有効です。
特に、合成着色料が入った炭酸ジュースは、色が濃いのと酸性度が高いので避けましょう。
糖度も圧倒的に高いため、歯の質が粗造になっている直後は、控えてください。
例えば、以下のものに注意が必要です。
安全そうですが、色がついてない炭酸水も、酸性度が高いためお勧めできません。
清涼飲料水は、むし歯になるリスクが高い飲料なのでホワイトニング後に関わらず、なるべく控えましょう。
ホワイトニング後に推奨されるのは、色が白い飲食物です。
例えば、以下のものがあるので参考にしてみてくださいね。
色が白い飲食物 |
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水・牛乳・白米・豆腐・チーズ・ホワイトソース・パン・卵料理・肉料理(ソースなし)・焼き魚・ペペロンチーノ・ブロッコリー・レタス・お吸い物 |
和食は、比較的に色味が薄いものが多くお勧めです。
ヨーグルトは白色ですが、酸性度が高いためホワイトニング直後は推奨されません。
また、食べ物ではありませんがホワイトニング後にフッ素のペーストなどを使用し歯磨きをすると、歯が強くなるためお勧めです。
色がついている液体歯磨き粉などは、着色の恐れがあるので気をつけてください。
ホワイトニング後に、どうしても食事をしなくてはならないときは濃い色の食べ物は避けて、白色の食事を意識するようにしましょう。
ホワイトニング後に食事をしたからといって、むし歯になったり、歯がもろくなったりするわけではありません。
また、一度の食事で元に戻ってしまうわけではありませんので、どうしても食事をしなくてはならない場合は、食後に歯磨きを必ず行いましょう。
その際は、歯の再石灰化を促進してくれるフッ素入りの歯磨き粉で、なるべく低研磨剤のものが推奨されます。
研磨剤が粗いものだと、逆に歯の表面を傷つけてしまう恐れがあるのでジェルタイプや無色透明の液体歯磨き粉がおすすめです。
外出先で、歯磨きが難しい場合には水でよく口をゆすぎましょう。
コーヒーやお酒など飲み物だけという場合も、水と一緒に飲むようにすると口腔内に停滞するのを防ぐので効果的です。
ホワイトニング後の食事に関するよくある質問をまとめましたので、参考にしてみてください。
推奨されません。
ビールに含まれる麦芽の成分も着色因子です。また、酸性度が高いためおすすめできません。
問題ありません。
色素沈着の問題もありません。また、牛乳に含まれるカルシウム成分は歯の表面にも優しいため推奨されます。
赤ワインは絶対に控えましょう。
赤ワインは色素沈着の原因になりますので、絶対に控えてください。
白ワインの方が、着色のリスクは少ないですが、酸性度が高く糖度も高いのでどちらもあまりおすすめできません。
ホワイトニング直後は控えましょう。
バナナは色素沈着のリスクは比較的に低いですが、タンニンが含まれていることや糖度が高いためホワイトニング直後は控えてください。2〜3時間後以降は問題ありません。
あまりお勧めできません。
お酒は、全般的に糖度・酸性度が高いためあまりおすすめできません。
飲むのであれば、焼酎やジンなどをおすすめします。また、お酒を飲む場だと長時間にわたることもあるため、なるべく水も一緒に飲みましょう。
飲んだ後に、水でゆすぎましょう。
口の中に、コーヒーの成分が残っていると色素沈着しやすくなるのですぐに水で口をゆすぎましょう。
アイスコーヒーであれば、ストローを使いなるべく歯につかないように工夫してみてください。
問題ありません。
ただし、コーヒーが多くなりすぎないように気をつけましょう。
ホワイトニング後に、取ってはいけないNGな食べ物・飲み物は意外とたくさんあります。
「色が濃いもの・酸性度が高いもの」を避けて食事を行えば、ホワイトニングの効果がしっかり発揮されます。
ホワイトニングを検討されている方は、事前に食事の予定などスケジュールを調整してから行うと安心ですね。
何かわからないことや不安なことがある場合は、歯科医院でよく相談するようにしましょう。
事前に相談しておけば、予約の時間などを調整することもでき、ホワイトニング後のストレスも軽減することもできるのではないでしょうか。
是非、快適なホワイトニング期間にしてください。
午前診療時間:9:30〜13:00
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わかば歯科クリニック 理事長 板野 賢