ラミネートベニアを考えている人の中には、「おすすめの人の特徴は?」「向かない人ってどんな人?」と疑問を持っている方もいらっしゃるかと思います。
この記事でラミネートベニアがおすすめの人の特徴と後悔しないための対策を知り、理想の口元を手に入れましょう。
この記事では歯科医師が、ラミネートベニアで失敗しない対策を徹底解説します!
事前にチェック!ラミネートベニアの種類
フルラミネートベニア | パーシャルラミネートベニア | ノンプレップベニア |
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▶︎歯の表面全体を覆うように、 セラミックのシェルを接着させる ▶︎歯の形や色を整える場合に おすすめ | ▶︎部分的にセラミックのシェルを 接着させる ▶︎すきっ歯や歯の欠けなど、 歯と歯の隙間を埋める場合に おすすめ | ▶︎歯を削らずにセラミックのシェルを接着させる ▶︎自分の歯を削らずに残せる メリットがある ▶︎シェルの厚み分、歯が分厚く 感じやすい |
この記事で分かること
ラミネートベニアとは、歯の表面を少し削り、表面にネイルアートで用いられるつけ爪のようなポーセレン(セラミック)を接着させる治療方法です。
ラミネートベニアのメリットとしては、
などが挙げられます。
主に前歯に適用されることが多く、前歯の変色やすきっ歯などに悩む方におすすめです。
ただ、歯並びを根本的に改善できるものではなく、場合によっては矯正歯科を勧められることもあります。
もし前歯の歯並びが、ラミネートベニアで解決できるのか、矯正歯科を受けた方がいいのか、迷う場合には、まずは歯科医院で相談してみて下さい。
ラミネートベニアは昔と比べて接着技術が進歩したのと、事前にしっかりカウンセリングを行った上で接着させるため、すぐ外れることは少なくなっています。
しかし、生活習慣や嗜好品によってラミネートベニアが割れたり欠けやすくなる事例はあります。
自分がもしラミネートベニアを付けた場合、割れやすいタイプかチェックしてみましょう!
ラミネートベニアで使用するセラミックシェルは、自然の歯に近い色調や光沢のある素材で、審美性に優れています。
一方で強い力が加わると割れたり、欠けやすくなったりするなどのデメリットもあります。
自分が歯ぎしりや噛みしめが強いか歯科医院で診断してもらうこと、固いものをよく食べる傾向にあるか、確認することが大切です。
前歯の審美が気になるときは、自分の口の中や、習慣にあったものを歯科医師にアドバイスしてもらうこともおすすめできます。
ラミネートベニアの相場は、歯1本当たり約10万円~15万円です。
保険適用外で自由診療となるため、治療費が高額になります。
歯科医院によって価格は違いますが、中には10万円以下でラミネートベニアを取り扱うところもあります。
一見安価で魅力的に見えますが、その分品質が悪い素材を使用して、材料費を抑えている可能性があります。
品質が悪いと、欠けやすくなったり破損しやすくなったりするリスクがあるため、注意が必要です。
ラミネートベニアによる審美性を長期で保つためにも、品質や耐久性を確認した上で治療することをおすすめします。
ここからは、ラミネートベニア治療の流れを紹介していきます。
ラミネートベニアを検討する上で、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まず、口の中の状況がラミネートベニアに適しているか、確認することが必要になります。
その際に行うのが、歯の写真撮影、レントゲン撮影、むし歯チェック、診断用模型作成などです。
診断用模型とは、詰め物や被せ物を作成する時に、噛み合わせや被せ物の位置を決めるために使用する模型のことです。
診断用模型を作ることで、噛み合わせがラミネートベニアに影響しないか、歯を削るかなどを判断する材料になります。
また、口の中の環境がむし歯になりやすい場合や、歯周病が進行している場合はラミネートベニア治療を行っても、外れやすかったり、セラミックの下にむし歯が出来てしまったりする可能性があります。
口の中の環境と噛み合わせの状態を考慮した上で、治療を進めることが重要となります。
セラミックシェルを付けるために、歯の表面のエナメル質を0.3~0.5mmほど削ります。
健康な歯を削る量を抑えているため、痛みやしみるなどの症状が出にくく、歯への負担は少ないとされている治療です。
形を整えた後は、精密な歯型をとり、セラミックシェル作成を行います。
セラミックシェルが完成するまでの間は、仮歯を装着するので、治療期間中の前歯の審美が気になる方も安心できます。
歯科医師が歯科技工士と連携し、セラミックシェルを作成していきます。
場合によっては、治療時に歯科技工士も立ち会って、患者さんと色調、形態について話し合うこともあります。
ラミネートベニア治療は、歯科医師と歯科技工士の高い技術が求められます。
完成したセラミックシェルを、歯に接着させます。
装着後も、長く保持するためにセルフケアと歯科医院の定期検診で、管理することが望ましいです。
また、セラミックシェルが割れたり欠けたりしないよう、生活習慣や固いものを食べる頻度にも注意することが必要です。
ラミネートベニアの平均寿命は、約10年〜20年とされています。
治療に使用されるセラミックの強度は、自然の歯とほぼ同じですが、歯ぎしりや噛む力が強い場合、劣化につながります。
また、セラミックシェルを装着させる接着剤の劣化は、施術後5年が目安とされています。
接着剤も研究が進み、以前と比較すると長持ちしやすいものに変化していますが、経年劣化するものであることには変わりません。
ラミネートベニアを長持ちさせるためには、定期検診の受診やマウスピースの適切な使用が大切です。
前歯の見た目をキレイにするラミネートベニアですが、メリットとデメリットがあります。
それぞれ解説していきますので、参考にしながら読み進めてくださいね。
主なメリットは、次の3つが挙げられます。
順番に解説していきます。
テトラサイクリンの歯(縞模様に変色して見える歯)や、ホワイトスポット(歯の表面の一部が白い歯)などは、ホワイトニングでは白くなりにくい場合があります。
そのような症例には、ラミネートベニアを行うことによって歯の見た目がキレイになります。
ホワイトニングで歯がキレイになりにくく、前歯の色にコンプレックスを持っている人におすすめの治療です。
前歯の歯並びに隙間がある人や、矮小歯(大人の歯が小さく生えてきたもの)のある人に、ラミネートベニア治療を行うと、隙間が埋まるため見た目の歯並びが良く見えます。
歯並びによっては、適応する場合と矯正治療が必要な場合があるため、歯科医師に診断してもらった上で治療することが大切です。
ラミネートベニアは、セラミッククラウンと比べて歯を削る量が少なくて済みます。
歯を削ると言っても、表面を0.3~0.5mm削るだけなので、歯の神経に到達するリスクも少ないです。
主なデメリットには、次の3つが挙げられます。
順番に解説していきます。
セラミックシェルを歯に接着させるために、わずかながらも歯の表面を削る必要があります。
最近では歯を削らなくて済む、ラミネートベニア治療もありますが、セラミックシェルを接着した際に歯が分厚く感じるなど違和感が起こる可能性があります。
自分の歯をあまり削りたくない人は、事前に歯科医師と相談してみましょう。
セラミックシェルは、自然の歯と同じ程度に耐久性があると言われていますが、強い力が加わり続けると、劣化も早くなります。
また、固い食べものをよく好んで食べる人も、セラミックシェルが劣化しやすくなる要因になる場合があるため、注意しましょう。
加齢によって歯ぐきが下がり、セラミックシェルと歯ぐきとの間に隙間ができる可能性があります。
その隙間に着色や変色が起きたり、知覚過敏が起きる場合があります。
定期検診を受けることで知覚過敏の対策や、セラミックシェルの下に虫歯が出来ていないかチェックができるため、しっかり管理していきましょう。
ここでは、ラミネートベニアの失敗の事例をご紹介します。
ラミネートベニアで使用されるセラミックシェルが、歯ぐきとうまく適合しないと、歯ぐきの上に汚れが溜まりやすくなる原因になり、出血する可能性があります。
汚れが溜まると、セラミックシェルの下に虫歯ができるリスクがあるため、セラミックシェルは精密に作らなくてはなりません。
出血しても、歯ブラシで汚れを除去し続けると、歯ぐきの状態が治る可能性が高いため、適切なセルフケアとクリーニングが大切になります。
他に失敗の事例には、作成したセラミックシェルと自然の歯の色が合わず、やり直しが必要になることも挙げられます。
歯科医師と歯科技工士との連携や、高い技術が求められる施術のため、歯科医院選びはしっかり行いましょう。
ラミネートベニアをおすすめする人を、以下に挙げていきます。
自分に当てはまる特徴があるか、参考にしてみてくださいね。
ラミネートベニアをおすすめしない人を、以下に挙げていきます。
自分と照らし合わせながら、参考にしてみてください。
必ずしも、この項目に当てはまった人は、ラミネートベニアに適応できないわけではありませんが、施術が成功するように、歯科医師のカウンセリングを受けることをおすすめします。
ラミネートべニアに関してよくある質問をまとめました。
ラミネートベニアは保険適用されず、自由診療となります。
ラミネートベニアの相場は歯1本に当たり10万円~15万円で、歯科医院によって治療価格は異なります。
材料や、治療したい歯の本数、周りの歯も白くしたいかなど、希望によって費用がかかることもあるため、事前にしっかり確認しましょう。
虫歯の大きさによっては、ラミネートベニアをやりかえなければいけない場合もあります。
ラミネートベニアの裏は、自身の自然の歯のため、汚れが溜まり続けると、虫歯になる可能性があります。
レントゲンで虫歯の大きさを確認し、虫歯が小さければその部分だけの治療で済みますが、神経まで到達している場合、やりかえの必要が出てきます。
もしやりかえになっても、ラミネートベニアは自由診療のため、約10年の保証期間がある歯科医院が多いです。定期検診で虫歯チェックを行うのと、保証期間の確認をしておきましょう。
ラミネートベニアの相場は、歯1本当たり約10万円~15万円であるため、8本の場合だと約80万円〜120万円になります。
歯科医院によって治療価格は違うため、おおよその目安と考えましょう。
低価格のラミネートベニア治療の場合、品質が悪く耐久性が劣る可能性があるため、注意が必要です。
事前に歯科医師に確認した上で、治療を行うことがおすすめです。
ラミネートベニアの方が歯を削る量が少なくて済みますが、対象とする歯に大きな虫歯がある場合や、噛み合わせが強い場合は、セラミッククラウンをおすすめすることもあります。
口の中の状態によって適応は違うため、歯科医師とカウンセリング時にしっかりと相談しましょう。
今回は、ラミネートベニアがおすすめな人について解説しました!
記事の内容をまとめると……
ラミネートベニアは、前歯の見た目をキレイにしてくれる魅力的な施術です。
自分の口の中・前歯には、どのような施術が合うのかまずは歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。
午前診療時間:9:30〜13:00
午後診療時間:14:30〜20:00
※木曜日の午後は18:00まで ※土曜日は9:00-14:00
※急患随時対応いたします
休診日:土曜午後・日曜日・祝祭日
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わかば歯科クリニック 理事長 板野 賢