ホワイトニングで歯が白くなるベストな頻度を歯科医師が解説!毎日したほうが効果あり?

ホワイトニングには興味はあるけれど、一体どのくらいの頻度で行えば歯が白くなるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

ホワイトニングには数種類の方法があり、それぞれの方法で効果が出るために行う最適な頻度は異なります。

正しい頻度で行うことで、希望の白さへ近づきやすくなるのです。

この記事では、ホワイトニングは毎日行った方が良いのかということや、ホワイトニングの頻度や効果の持続期間などについて解説していますので、参考にしてみてください。

この記事で分かること

【歯科医師解説】ホワイトニングで歯が白くなるベストな頻度は?

冒頭でもお伝えした通り、ホワイトニングで歯が白くなるベストな頻度は、どのような方法でホワイトニングを行うかで変わってきます。

それは、それぞれの方法によって使用する薬の濃度や作用機序が違うためです。

具体的な頻度については、次の項で詳しく解説していきますので確認してみてくださいね。

ホワイトニングは毎日したほうが効果的なのか?

ホームホワイトニングに関しては、毎日使用したほうが効果的です。

ただし、使用するホワイトニング剤によって推奨されている使用期間があるので、使用はその期間は守るようにしましょう。

現在、日本で厚生労働省の許可を得て歯科医院にて販売されているホームホワイトニングは、いずれも1日2時間の使用で最長2週間までの期間とされています。

薬剤が残っているからと長い期間使用を続けてしまうと、知覚過敏の症状を引き起こす可能性があります。

板野 賢先生よりコメント

歯の黄ばみ具合や元の歯の色によって、ホワイトニングの効果は変わってきます。2週間毎日行っても、必ず希望通り白くなるというわけではありません。

ホームホワイトニングが毎日できない場合はどうしたらいい?

ホームホワイトニングは毎日できなくても問題ありません。

ホームホワイトニングは歯に薬液を作用させて、少しずつ歯を白くしていく方法ですが、「最短で白くしたい!」という場合を除いては毎日行わなくても、最終的な効果に大きな差はないです。

旅行に行っている間ホワイトニングができないという場合や、忙しくなかなかホワイトニングをする時間が毎日確保できないという方は、普段使用する歯磨剤をホワイトニング効果のあるものに変えるだけでも、効果を維持しやすいのでおすすめです。

あまり長期間ホワイトニングが出来ないという場合には、ホワイトニング剤は冷蔵庫で保管しておけば、また再開するタイミングで使用することができます。

ただし、ホワイトニング剤には使用期限がありますので、その使用期限の範囲内で使い切るようにしましょう。

【状況別】ホワイトニングの種類・効果・持続期間について

こちらではホワイトニングの種類や、それぞれの効果や持続期間について解説していきます。

ホワイトニングの種類は以下の4種類です。

ここでご紹介する持続期間はあくまで目安で、ホワイトニング後の着色性のある食品等の摂取の頻度によっては記載した期間よりも短くなりますのでご注意ください。

セルフホワイトニング:効果は緩やかで持続期間はおよそ3ヶ月

セルフホワイトニングは、効果は緩やかで持続期間はおよそ3ヶ月です。

セルフホワイトニングとは、自分自身で歯の汚れを落とすための施術を行う方法です。

厚生労働省によって認可されていない薬剤を使用するため、歯科医師や歯科衛生士がいない施設でも行うことができ、費用は歯科医院で行うよりも安価に設定されています。

また、自宅でホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する方法があります。

いずれの場合も効果があるのはコーヒーなどの飲食物が原因の着色に対してで、歯の色全体が黄ばんでいるような状態には効果が出にくいです。

ホームホワイトニング:効果は出やすく持続期間はおよそ半年から1年

ホームホワイトニングは効果の出やすい方法で、持続期間はおよそ半年から1年です。

ホームホワイトニングとは、歯科医院にて購入した薬剤を専用のマウスピースに注入して歯に作用させる方法です。

使用する薬剤は厚生労働省で認められているもので、1日2時間の使用を2週間継続させることで徐々に歯の色を白くしていきます。

歯の内部から薬剤を浸透させるため、長く白い歯を維持することができます。

オフィスホワイトニング:効果は出やすく持続期間はおよそ3ヶ月から半年

オフィスホワイトニングは効果の出やすい方法で、持続期間はおよそ3ヶ月から半年です。

オフィスホワイトニングとは、歯科医院でホワイトニングの施術を受けることで、ホワイトニングの薬剤を歯に塗布し、光を照射することで歯を白くする方法です。

ホームホワイトニングに比べると費用は高い傾向がありますが、即効性があるので1回の施術で白さを実感することができます。

デュアルホワイトニング:効果は高く持続期間はおよそ1年から2年

デュアルホワイトニングの効果は高く、持続期間はおよそ1年から2年です。

デュアルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する方法です。

それぞれを単体で行うよりも効果を感じられる方法ですが、知覚過敏の症状が出やすいというリスクもあるので注意しましょう。

【状況別】ホワイトニングのおすすめ頻度と回数

ホワイトニングのおすすめの頻度と回数を状況別にご紹介します。

以下の頻度で行うことで、なるべく長く白い歯をキープすることができます。

セルフホワイトニング:1週間に1回を4~5回

セルフホワイトニングのおすすめの頻度と回数は、1週間に1回を4〜5回繰り返します。

その後は、2週間に1回など間隔を伸ばして再度行うことで効果を長く感じられるでしょう。

ホームホワイトニング:毎日2時間の使用を2週間

ホームホワイトニングのおすすめの頻度は、毎日2時間の使用を2週間行うことです。

ホームホワイトニングは徐々に歯を白くしていく方法なので、使い始めてから2週間は毎日使用したほうが効果を得やすいです。

ただし、途中で知覚過敏の症状が出てしまった場合は、少し間隔を空けて使用しましょう。

オフィスホワイトニング:1ヶ月に1回を2〜3回

オフィスホワイトニングおすすめの頻度は1ヶ月に1回を2〜3回行うことです。

オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果を体感しやすいですが、その後も数回継続することで白さをキープすることができます。

デュアルホワイトニング:3ヶ月に1回と1週間に3回

デュアルホワイトニングのおすすめの頻度は、オフィスホワイトニングを3ヶ月に1回、ホームホワイトニングを1週間に3回です。

デュアルホワイトニングは他のホワイトニング方法に比べても一番効果を長く感じられる方法です。

長期間にわたって使用することにはなりますが、満足度の高い方法といえるでしょう。

【歯科医師おすすめ!】頻度が少なく歯が白くなるホワイトニング方法!

歯科医師としておすすめの、頻度が少なく歯が白くなるホワイトニング方法はデュアルホワイトニングです。

上記でもお伝えしたとおり、デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用します。

デュアルホワイトニングはそれぞれを単体で行うよりも頻度が少ない上に、他の方法と比べても歯の白さを維持しやすいです。

オフィスホワイトニングである程度白くした後に、後戻り防止のためにホームホワイトニングでメインテナンスしてあげる、というイメージを持つといいでしょう。

板野 賢先生よりコメント

3ヶ月に1回ぐらいの頻度でオフィスホワイトニングを行うと、長期的にきれいな白さを保ちやすいのでおすすめです。

ホワイトニングの回数が多くなってしまう日々の習慣を解説

ホワイトニングを行っている最中に着色の強い飲食物の摂取や喫煙をしてしまうと、後戻りしやすくなるのでホワイトニングの回数が多くなってしまいます。

せっかくホワイトニングをして歯が白くなっても、日々の生活習慣によって後戻りをしてしまうのはもったいないですよね。

ここでは、これらのホワイトニングの回数が多くなる原因となる日々の習慣について詳しく解説していきます。

着色の強い食品の摂取

着色の強い食品として代表的なものには、以下のものがあります。

  • コーヒー、紅茶
  • カレーライス
  • 赤ワイン
  • うどんやラーメンなどのスープ
  • ケチャップやソース

意識しないと日常的に摂取してしまう食品ばかりなので、ホワイトニング中は避けた方が良いでしょう。

ケチャップやソースは意外と思われるかもしれませんが、油断すると着色の原因になるので食事の際は気を付けてください。

もし摂取してしまった場合は、すぐに歯磨きをするか口をゆすぐことで着色が残りにくくなります。

喫煙

喫煙の習慣も歯に着色が付きやすくなる原因の一つです。

タバコに含まれるタールという成分が歯を変色させてしまいます。

ホワイトニング中は禁煙するのが一番ですが、どうしても難しい場合はタールの含まれていない電子タバコで対応してください。

ホワイトニングの回数と頻度を減らすコツ

ホワイトニングの回数と頻度を減らすコツは以下の4点です。

上記のポイントを気をつけることで、なるべく少ない回数と頻度で歯を白くすることができます。

着色の強い食品を避ける

着色の強い食品を避けることで、一度白くなった歯の色を維持しやすくなります。

着色の強い食品の例はホワイトニングの回数が多くなってしまう日々の習慣の項目で解説していますので、参考にしてみてください。

禁煙をする

ホワイトニング中は禁煙をすることが望ましいです。

理由は、タバコの中のタールという成分が歯を着色させてしまうからです。

今まで禁煙が難しかった、という方はホワイトニングを始めると同時に禁煙にもチャレンジしてみましょう。

着色除去の効果のある歯磨剤を使用する

着色除去効果のある歯磨剤を使用することでホワイトニングの回数や頻度を減らすことができます。

一般的にドラッグストアなどで販売されているホワイトニング効果のある歯磨剤は含まれる研磨剤の成分が荒く、歯の表面を傷つけやすい傾向があります。

購入する場合は、歯科専売のものがおすすめですので、歯科医院で相談すると良いでしょう。

歯科医院でクリーニングを受ける

歯科医院でクリーニングを受けることもホワイトニングの回数や頻度を減らすために重要です。

歯石やクリーニングで落とせるような着色は、あらかじめ除去した状態でホワイトニングを行ったほうが効率よく歯を白くすることができます。

板野 賢先生よりコメント

虫歯や歯周病の予防のためにも3ヶ月から半年に一度は歯科医院でクリーニングを受けましょう。

ホワイトニングの頻度に関するよくある質問・Q&A

ホワイトニングの頻度に関するよくある質問をまとめました。

ホワイトニングは年に何回くらいするのが理想ですか?

ホワイトニングは年に何回くらいするのが良いかは、ホワイトニングの方法によって違います。

まずは、おすすめの頻度と回数の項目で解説している方法を行い、後戻りを感じてきたタイミングで再度行うのが良いでしょう。

ホワイトニングの効果は何年くらい持ちますか?

こちらもホワイトニングの種類・効果・持続期間の項目で解説したとおり、方法によって効果の長さは変わります。

一番効果の長い方法はデュアルホワイトニングで、およそ1年から2年です。

ホワイトニングは何回で白くなりますか?

白くなることを体感する回数は、方法や個人の歯の状態によって差があります。

元々歯の着色が強い方は効果を体感するまでに回数がかかる傾向があります。

また、4種類の方法の中では、オフィスホワイトニングが一番即効性を感じやすい方法です。

ホワイトニングは1日2回やると倍の効果を得られますか?

1日2回行っても倍の効果を得られる可能性は低いです。

どのホワイトニングの方法も基本的には1日1回の使用になっており、それ以上同日で行っても白さの変化は分かりにくい上に知覚過敏の症状も出やすくなってしまいます。

まとめ

今回はホワイトニングで歯が白くなるベストの頻度に関してお伝えしました。

ホワイトニングの回数や頻度を減らすコツは日常生活の中で少しだけ普段より気をつければ良いことばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトニングで歯が白くなる頻度を理解して、無駄なく歯をきれいな状態にしていきましょう。


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わかば歯科クリニック 理事長 板野 賢

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  • -この記事を監修した歯科医-
    わかば歯科クリニック院長 板野 賢
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