ホワイトニングを始めたいと思った時、以下のようなことが気になるのではないでしょうか。
「ホワイトニングを早く始めたいけど、虫歯の治療があるから初めていいかわからない・・・。」
「虫歯があると、ホワイトニングはできないの?」
今はホワイトニングの種類もさまざまで、虫歯の治療方法も複数あるので、悩んでしまいますよね。
この記事では、よくある質問をもとに解説していきます。
ホワイトニング中の虫歯治療について、興味がある方はぜひこの記事をチェックしてみてください。
この記事で分かること
ホワイトニングは虫歯治療中に行うことができません。
その理由は大きく、以下の3つです。
ここでは、これらの虫歯の治療中にホワイトニングができない理由について解説していきます。
虫歯の治療の進みが遅くなる可能性があるため、治療途中ではおすすめできません。
ホワイトニングは、種類にもよりますが理想的な白さを実現するまでに一定期間かかります。
ホワイトニングにかかる期間は、個人差にもよりますが長くて1ヶ月〜3ヶ月程かかる場合もあるのです。
虫歯の治療は、1回で終わることもあれば、症状や進行状態にもよりますが複数回かかることもあります。
そのため、虫歯の治療途中にホワイトニングを行うと、治療を一時中断しなければいけません。
虫歯の治療を中断している間に、虫歯が進行してしまったり、痛みが出てしまったりすることがあります。虫歯の治療は、なるべく短期に集中して終わらせてから、ホワイトニングを考えましょう。
ホワイトニングを行う際の外的な刺激で、仮歯や詰め物が取れやすくなる可能性があります。
虫歯の治療が一回で終わらない場合、仮の詰め物や仮歯で一定期間過ごすことがありますが、その際に、ホワイトニングを行うと、どうしても外的な刺激が加わってしまうため外れてしまうリスクが上がってしまうのです。
治療途中で外れてしまうと、せっかくきれいにしたのに再び感染してしまい再治療が必要になることもあります。
最悪の場合、症状が悪化してしまうこともあるため、なるべく治療途中には刺激を加えないようにしましょう。
治療中に行うことで、ホワイトニングに色ムラができる可能性があります。
虫歯が複数の歯にある場合、何回かに分けて治療を進めます。
治療途中でホワイトニングを行うと、ホワイトニング剤が塗れない場所が出てくるため色ムラが発生してしまいます。
治療箇所が複数の歯にわたる場合は、事前に歯科医師に確認しておく必要があります。
ホワイトニングは虫歯があるとできない理由はいくつかあり、ホームホワイトニング・オフィスホワイトニングでそれぞれ理由があります。
ここでは、ホワイトニングが虫歯があるとできない理由について解説していきます。
そもそも虫歯がある歯に対して、ホワイトニング剤を塗布することはできません。
それは、ホワイトニング剤の刺激により痛みが悪化する可能性があるためです。
また、虫歯によって黒く変色した歯の色はホワイトニングでは白くすることはできません。
ホームホワイトニングとは、歯科医院で型取りし、患者さん自身の歯形で専用のトレーを作り、自宅でホワイトニングを行う方法です。
ホワイトニング剤の濃度はオフィスホワイトニングに比べると低く、そのため白さの効果を実感するまで2〜4週間程かかります。
専用トレーにホワイトニング剤を塗布し、装着するため虫歯がある歯にも薬剤を塗布してしまう恐れがあります。
オフィスホワイトニングに比べると薬剤の濃度は低いですが、しみる症状や痛みが出る可能性は十分にあります。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で有資格者により施術し、一回で白さを実感できるホワイトニングです。
歯科医師や歯科衛生士が施術するため、虫歯を避けて確実に塗布することができますが、薬剤の濃度が高いため痛みやしみるといった症状が出やすいです。
また、虫歯を避けてホワイトニングを行うため、色ムラが目立ってしまいます。
虫歯の治療中にホワイトニングを行うことは、歯科医師と相談のうえであれば可能である場合もあります。
例えば、結婚式などのイベントがあり、そこまでには白くしたい!など期限がある場合は、虫歯の治療の回数や治療箇所の工夫をし、同時に行うことはできます。
ですが、症状が悪化するリスクがゼロではないため、歯科医院で事前によく相談しましょう。
また逆のケースで、前歯の差し歯の治療を行うにあたって、白さを均一にするために歯科医院側から先にホワイトニングを行うように指示がある場合もあります。
このように、治療計画をはじめにしっかり立てることができれば、安心してスムーズにホワイトニングと治療を同時に行うことはできますよね。
虫歯の治療中や虫歯があるときにホワイトニングを行う注意点には以下の4つがあります。
これらの項目について、それぞれ解説していきます。
ホワイトニングをしたいけど、虫歯を治療中の方や虫歯があるか心配な方は確認してみてくださいね。
まずは、歯科医院で歯科検診を行うことを推奨します。
口の中は、暗く複雑な構造のため自分が気づいていない歯にも虫歯がある場合があります。
また虫歯があるときは、他の病気も併発していることが多いため全体的にチェックしてもらうと安心です。
現在、セルフホワイトニングなどのご自宅でできる低濃度のホワイトニング剤が流通していますが、刺激が全くないわけではありませんので、自分でホワイトニングをする場合にも、必ず歯科医院に受診しましょう。
虫歯がある場合、また治療中の時のホワイトニングを行う際は、歯科医師と事前に治療計画を立てるとスムーズです。
治療の箇所、かかる回数、仮歯の期間などを配慮しながら、ホワイトニングを行う時期を決めていきます。
また、ご自身のライフスタイルや要望(◯月△日までに白くしたい、痛みに弱い、来院回数を少なくしたい)にも考慮して計画を立てることもできるので、安心して施術を行うことができます。
虫歯治療とホワイトニングを同時に行う場合、歯科医院の予約が複雑に組まれることになります。
なぜかというと、ホワイトニングにより痛みや症状が悪化しないためになるべく最短で予約を作成していくからです。
忙しい時期に施術を予定し、通院間隔が空いてしまうとホワイトニングによる症状の悪化につながります。
そのため、なるべく余裕がある時期に行うことがおすすめです。
虫歯の治療中やホワイトニング期間中は、口腔内にさまざま外的な刺激が加わり、普段より口の中がデリケートな状態になっています。
不衛生な状態だと、治療箇所が腫れてしまったり、しみる症状がでたりといったアクシデントが起きやすくなります。
そのようなアクシデントが起こると、一時治療を中断したり、ホワイトニングを中止したりすることになってしまうため、口腔内を清潔に保ち、トラブルを防ぎましょう。
トラブルを未然に防ぐためにも、虫歯治療・ホワイトニングを行っている間は、いつも以上に口腔内を清潔に保つ必要があります。歯科受診の際に、正しい歯磨きの方法や、適切な歯磨き粉などの指導もありますので是非参考にしてください。
神経を抜いた歯は、経年変化で徐々に暗褐色に変色してくることがあります。
なぜかというと、神経を抜くことで歯の細部に血液が循環しなくなり、滞った血液や組織が象牙細管という細かい管に蓄積されることで、歯の色が変色して行きます。
ホワイトニングとは、健康な天然歯の色を白くする施術です。
もっと詳しく説明すると、歯の構造の表面の層であるエナメル質に限り効果を発揮します。
なので、神経を抜いた歯を通常のホワイトニングにより白くすることはできません。
神経を抜いた歯を白くする方法は以下の4つがあります。
これらの項目について、それぞれ確認してみましょう。
ウォーキングブリーチとは、神経を抜いた歯の内部から白くする方法です。
施術方法を以下に示します。
個人差はありますが、3〜4回薬剤の交換し、1ヶ月ほどかけて少しずつ白くしていく方法で、納得のいく白さまで行います。
ウォーキングブリーチは、一度行うと永久的に白くなるわけではなく、暗褐色に後戻りをして行きますので、注意が必要です。
また、ウォーキングブリーチには顎の骨が溶けてしまうリスクもありますので、事前に歯科医師とよく相談してから行いましょう。
インターナルブリーチも、神経を抜いた歯を内部から白くする施術です。
施術方法はウォーキングブリーチと同じで歯科医院で、歯の内部に専用の薬剤を入れて内側から白くして行きます。
ウォーキングブリーチとの違いは、薬剤を入れておく時間です。
ウォーキングブリーチは3〜4週間かけてゆっくり白くしていくため期間がかかりますが、インターナルブリーチは一回の施術で効果を実感することができます。
ですが、即効性がある分白さの効果はウォーキングブリーチに比べると劣ります。
その為、インターナルブリーチとウォーキングブリーチを併用する方も多いです。
インターナルブリーチも、永久的に白さが継続するものではなく、顎の骨が溶けてしまうリスクがありますので、事前に歯科医師と相談してから行いましょう。
神経を抜いた歯を、薬剤で漂白するのではなく被せ物で白くしていく方法です。
歯の質を一周削り、セラミックで覆って白さを獲得していきます。
白さのイメージや明度を、相談しながら決めることができ、後戻りすることもありません。
その代わり、しっかり治療をしないと外れやすかったり染みたりする症状がでます。
また、ウォーキングブリーチやインターナルブリーチに比べると料金も高く、セラミックが適応でない歯もあるため事前に歯科医師とよくご相談ください。
歯のクリーニングとは、歯科医院で行うPMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング)のことです。
歯科医師や歯科衛生士が専用の機材を使用し、歯の表面についた着色やステインを除去することです。
このクリーニングは、あくまで歯の表面についた汚れを物理的に取るものなので、歯の元の色を白くすることはできません。
クリーニングを行うだけでも、満足していただけるケースもよくあります。
ホワイトニングが適応でない歯が多い場合やクリーニングを受けたことがない場合には、まずはクリーニングで様子を見てもいいかもしれません。
虫歯がある状態でホワイトニングができるかどうかでよくある質問をまとめました。
歯の質を強くすることはできます。
ホワイトニング直後は、歯の保護膜となるペリクルが一時的に無くなります。ペリクルは、外的な刺激から歯を守る役割がありますが、同時に良い成分も浸透しにくくなります。
そのためホワイトニング直後に、フッ素などの歯を強くする成分を塗布することで歯質強化に繋がり、結果として虫歯予防の効果があると言えます。
治してからのほうが安全にホワイトニングを行うことができます。
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、痛みがひどくなったり、症状が悪化する可能性があります。その為、全て治療してから行う方が安全です。
また、虫歯がある歯にはホワイトニング剤を塗布することはできませんので、色ムラの原因にもなります。
ホワイトニングは可能です。
しかし、ホワイトニングは健康な天然歯にしか効果はありません。詰め物が入っている歯を白くすることはできませんので、色ムラが懸念されます。歯科医師と、よく相談して行うようにしてください。
銀歯を避ければホワイトニングは可能です。
銀歯には、ホワイトニング剤を塗布することはできません。ホワイトニング剤により、銀歯が劣化してしまう恐れがあるからです。銀歯を避ければ、他の歯をホワイトニングすることは可能です。
基本的には虫歯があるとき、また治療中にホワイトニングを行うことはお勧めできません。
ですが、歯科医師と相談しリスク管理を行えば、安心安全にホワイトニングを行うことはできます。
ホワイトニングというと気軽なイメージがあり、自己判断で行う方もいらっしゃいますが何か起きてからだと大切な歯を傷つけてしまうこともあります。
残念ながら自己判断によるホワイトニングでトラブルが起きてしまうケースもあります。
ぜひ、少しでも心配な方はまずは歯科医院でご相談くださいね。
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わかば歯科クリニック 理事長 板野 賢