歯が黄色く汚れていたり、茶色いシミが歯にあるなど、歯の見た目にお悩みがある場合は、ホワイトニングという方法で歯を白くすることが可能です。
ホワイトニングは審美歯科治療のひとつであり、クリーニングだけでは落としきれない歯の汚れや、飲食物などによってできた歯のステイン汚れを取り除き、歯を美しい白さにすることができます。
ここでは、人気のホワイトニングについてご紹介いたします。

■ホワイトニングとは

1-1.薬剤と光を用いて歯の中から白くする方法です

ホワイトニングとは歯を白く美しくするために行う審美歯科治療の一種です。
ホワイトニングでは、過酸化水素水から作られているホワイトニング剤という薬剤を歯の表面に塗り、特殊な光を歯にあてることによって歯の中に浸透着色したステイン汚れを分解して除去し、歯を白くしてゆきます。

1-2.クリーニングでは落とせない汚れも白くできます

歯科治療においては、歯のクリーニングであるPMTC（プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング）などの方法でも、ある程度は歯を白くすることができます。
ただし、歯のクリーニングはあくまでも歯の表面についた汚れしか落とすことができないのに対して、薬剤と光の力で歯を白くするホワイトニングでは、コーヒーや紅茶、緑茶、ワイン、カレーやキムチといった着色性の強い飲食物が原因で歯の内部にまで浸透してしまったステイン汚れも分解して除去することができる、という特徴があります。

■ホワイトニングの種類

ホワイトニングには大きく分けて以下の3つの治療法式があります。

2-1.オフィスホワイトニング

［歯の白さが持続する期間］約3ヶ月～6ヶ月間

オフィスホワイトニングは歯科医院の院内でホワイトニングを行います。
オフィスホワイトニングでは、過酸化水素水の濃度が高く成分が強いホワイトニング剤を患者様の歯の表面に塗り、特殊な光をあてることによってステイン汚れを効率的に分解除去してゆくため、歯を短期間で白くすることができます。
オフィスホワイトニングで歯を白くするのに必要な期間は患者様の症状によって異なりますが、早ければ1回、初回に行われる30分から1時間程度の施術で歯の白さを実感できることもあります。

オフィスホワイトニングの特徴：

• 歯科医院でホワイトニングを行います。
• 短期間（平均通院回数は5回前後で期間は1ヵ月半から2ヶ月程度）で歯を白くすることが可能です。
• ホームホワイトニングよりも歯の白さが持つ期間は短くなります。（歯の色が戻りやすい）

2-2.ホームホワイトニング

［歯の白さが持続する期間］約6ヶ月～1年間

ホームホワイトニングは、患者様がご自宅、ご自身でマウスピースとホワイトニングジェルを使って歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングでは、まず最初に歯科医院で歯の状態のチェックを行ったのち、マウスピースを作るのに必要な患者様の歯型を取ります。
そして2回目の来院時に、できあがったマウスピースと専用のホワイトニングジェルを受け取り、そのあとはご自宅でホームホワイトニングを行います。
ご自宅で行うホームホワイトニングの手順は、歯を綺麗に磨いたあと、マウスピースの中にホワイトニングジェルを塗り込み、就寝中などの時間を利用してマウスピースを装着し、歯を白くしてゆきます。
ホームホワイトニングでは1日あたり2時間以上マウスピースを装着する必要がありますが、ご自宅でじっくり歯を白くするため歯の色が元に戻りにくく、歯の白さも長続きしやすい、というメリットがあります。

ホームホワイトニングの特徴：

• 患者様がご自身で歯を白くすることができます。
• 歯科医院に通院する必要がありません。（最初に2回のみ来院が必要となります）
• 歯を白くするのに必要な期間は平均で約2ヶ月～3ヶ月間（1日2時間以上マウスピースを装着した場合）となり、オフィスホワイトニングよりも長くなります。
• オフィスホワイトニングよりも歯の白さが持つ期間が長くなります。（歯の色が戻りにくい）

2-3.デュアルホワイトニング

［歯の白さが持続する期間］約1年間

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを同時に行ってゆく方法です。
デュアルホワイトニングの治療の流れとしては、歯科医院や患者様の症状によっても異なりますが、最初に歯科医院でのオフィスホワイトニングを2週間（3回前後の通院）行ったあと、ご自宅でホームホワイトニングを2週間、合わせて1ヶ月間程度の期間をかけて歯を白くしてゆきます。
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングの「速効性（歯が白くなるのが速い）」とホームホワイトニングの「持続性（歯の白さが長持ちしやすい）」という2つのメリットを併せ持つ治療であり、3種類のホワイトニング方法の中ではもっとも速く歯を白くすることが可能となります。

デュアルホワイトニングの特徴：

• 3種類のホワイトニングの中ではいちばん速く歯を白くすることができます。
• 歯科医院に長く通い続ける必要がありません。（最初に3回前後の来院が必要となります）
• 歯を白くするのに必要な期間は平均で約1ヶ月間前後となります。
• 3種類あるホワイトニングの中ではもっとも歯の白さが持つ期間が長くなります。（歯の色が戻りにくい）

■ホワイトニングのメリット・デメリット

○ホワイトニングのメリット

• お口に清潔感が生まれ、人に好印象を与えやすくなります。
• 口元が美しくなることにより、自分に自身が持てるようになります。
• 仕事や面接、恋愛などの場面で有利になります。
• 口元が美しくなることでお顔全体の印象がよくなります。

●ホワイトニングのデメリット

• 患者様によってはホワイトニング後に痛みを感じることがあります。（この痛みは薬剤が歯の神経を刺激することによるもので、ほとんどのケースで痛みは24時間以内に治まります）
• 患者様によっては治療不可となるケースがあります。

以下の症状がある方はホワイトニングを行うことができない、もしくはホワイトニングをしても歯が白くならないおそれがあります。

①フッ素や抗生物質が原因となって歯の色が大きく変わってしまっている場合
②虫歯によって歯が黒くなっている場合
③「無カタラーゼ症」という病気をわずらっている場合
（身体の中にホワイトニング剤の成分を分解する酵素が存在していないため）
④前歯がほとんど差し歯の場合
（差し歯はホワイトニングで白くすることができないため）

【白く美しい歯で最高の笑顔を演出する】

歯を白く美しくするホワイトニングには、その方が持つ最高の笑顔を演出する効果があります。
もし現在、歯の黄ばみや汚れなどが原因で口元のコンプレックスがおありでしたら、ぜひ、審美歯科で行うホワイトニングを試されてみてはいかがでしょうか。

当院での歯のホワイトニングについて詳しくはこちらもご覧ください。

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わかば歯科クリニック　理事長　板野　賢