近頃、若い女性のあいだで歯を白くするホワイトニングが流行しています。
ホワイトニングには歯科医院の院内で歯を白くするオフィスホワイトニングを始め、自宅で歯を白くできるホームホワイトニングなどがあり、どちらも20～30代の女性を中心に人気があります。

歯を白くする方法にはほかにもホワイトニング歯磨き粉やティースポリッシングなど、さまざまな方法があります。

今回は「歯を白くする方法」についてご説明いたします。

■歯を美しく白くする方法

歯を白くする方法にはいろいろな種類があります。
代表的なものは以下となります。

1-1.ホワイトニング

ホワイトニングとは、過酸化水素や過酸化尿素などの「過酸化物」を歯に塗り、特殊な光を当てて歯の内部に浸透着色したステイン汚れや歯の黄ばみを落とす方法です。

審美歯科のホワイトニングには歯科医院の院内で行うオフィスホワイトニングのほか、歯科医院で処方されたホワイトニングジェルとマウスピースを使って自宅で歯を白くするホームホワイトニング、この2つを並行して進めていくデュアルホワイトニング等、全部で3種類の方法があります。

1-2.メタリン酸・ポリリン酸ホワイトニング

審美歯科で行うホワイトニングの一種で、歯の汚れを落とし、歯をコーティングする効果のあるメタリン酸やポリリン酸を使用する方法です。
過酸化物を用いる従来のホワイトニングよりも歯にかかる負担が少ないのが特徴です。

1-3.ティースポリッシング、P.M.T.C

ティースポリッシングとはシリコンでできたカップを使い、歯の表面の汚れを落とす方法です。
歯の汚れが比較的軽度な場合に適しています。
また、専用の器具を使って歯のクリーニングを行うP.M.T.Cも軽度な歯の汚れを改善するのに有効です。

1-4.ラミネートベニア、ルミネアーズ

ラミネートベニアとは、陶器でできた薄いセラミックチップを前歯の表面に貼り付けて歯を白くする方法です。
歯の表面を少しだけ削る必要があり、治療は審美歯科で行われます。

ルミネアーズはセラミックチップよりもさらに薄いポーセレンチップを貼り付ける方法で、歯をほとんど、もしくはまったく削らずに治療ができるのが特徴です。

1-5.セラミックインレー、セラミッククラウン

陶器から作られたセラミックや人工ダイヤモンドのジルコニアなど、素材すべてがセラミックでできているインレーやクラウンを用いて歯を白くする方法です。
ホワイトニングで歯を白くできない場合や、銀歯やアマルガムの詰め物やかぶせ物をした歯を白くするのに有効です。

1-6.ホワイトニングキット

過酸化水素や過酸化尿素を含んだホワイトニング剤を歯に塗り、自分で歯を白くするキットです。
スプレータイプやマウスピースタイプがあります。
アメリカなど海外では一般購入が可能です。
日本国内では歯科医院でキットを販売しているところもあります。

1-7.ホワイトニングシート

過酸化水素や過酸化尿素が含まれたシートを歯に貼り付け、白くするシートです。
日本国内では法律上販売が許可されていません。
アメリカなど海外の薬局やスーパー、もしくは個人輸入で購入できます。

1-8.ホワイトニング歯磨き粉

卵殻アパタイトやパパイン酵素など、歯の汚れ落としに効果を期待できる成分が含まれた市販の歯磨き粉です。
自分で手軽に歯を白くできるのが特徴です。

1-9.歯のマニキュア

歯のマニキュアとは、白いプラスチック剤を歯の表面にコーティングして歯を白くする方法です。
施術は審美歯科で行われ、1日で歯全体を白くすることができます。
ただし、歯そのものを白くする効果はなく、時間が経つとコーティング剤がはがれてくるなど、デメリットもあります。

1-10.スナップオンスマイル

スナップオンスマイルは歯に取り付けるウィッグです。
マウスピースのような形をしており、歯に装着するだけで白く美しい見た目の歯になります。
ただし、あくまでも一時的なものであり、歯そのものを白くする効果はありません。

1-11.セルフホワイトニング（ホワイトニングバー）

洗浄成分のあるジェルを歯に塗ったあとにLEDライトを当て、汚れを浮かせてクリーニングする方法です。
日本国内では2017年ごろから「ホワイトニングバー」という名前で店舗が広がり始めました。

ホワイトニングバーは分類上はエステサロンと同等になり、スタッフが利用者に対して施術することはできません。
このため、店舗内でスタッフのアドバイスを受けながら、自分でホワイトニングを進めていく流れとなります。

【自分に適した方法を選ぶことが大切です】

歯を白くする方法にはさまざまな種類があります。

たとえば、歯そのものを白くしたい場合には審美歯科で行うホワイトニングや自宅でできるホームホワイトニングのほか、アメリカ製のホワイトニングキットやホワイトニングシートなど、過酸化物を用いる方法が適しています。

黄ばみや汚れが比較的軽い場合には、ホワイトニング歯磨き粉やティースポリッシング、P.M.T.C、ホワイトニングバーでのセルフホワイトニングなど、歯のクリーニングをすることでホワイトニング効果を期待できます。

また、汚れがひどかったり、過酸化物が体質に合わずホワイトニングで歯を白くできない場合、メタリン酸・ポリリン酸ホワイトニングやラミネートベニア、セラミック治療が選択肢になるでしょう。

時間がない、できるだけ早く歯を白くしたい、という場合には、歯のマニキュアやスナップオンスマイルのような即効性のある方法がおススメです。

もし、歯の黄ばみや汚れでお悩みの場合は、ぜひ、今回の記事をご参考にしてご自分に合った方法を選んでみてくださいね。

当院での歯のホワイトニングについて詳しくはこちらもご覧ください。

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わかば歯科クリニック　理事長　板野　賢