インプラント

インプラントとは

「インプラント」とはもともと「埋め込む」という意味を持った単語で、歯科においては顎の骨に埋め込む人工歯根を指します。歯が抜けてしまった部分を補うために、骨と強固に結合する特性を持ったチタン製の人工歯根を埋め込み、その上から人工歯を取り付けるのです。インプラントは骨に固定されるため天然歯同様にしっかりと噛める、「第二の永久歯」が手に入ります。入れ歯のように取り外す必要もなければブリッジのように周りの歯にダメージを与えることもない、「最良の治療法」だといえるでしょう。

インプラントのイラスト

インプラントの治療方法

インプラント治療には、手術を1回だけ行う「1回法」と、2回行う「2回法」があります。

1回法 2回法
手術が1回で完了する治療法です。インプラントと顎の骨が結合するまでの期間に感染が起こるリスクがあり、成功率は2回法と比べて低くなります。 手術を2回行う治療法です。人工歯根を埋めた後で歯肉を縫合し、2回目の手術で再び切開します。手間はかかりますが感染の危険性が低く、成功率は高くなります。

わかば歯科クリニックでは、より安全で確実な治療を行うために、インプラント治療では2回法を中心に行っています。

インプラント治療による主なリスク・副作用

当院でのリスクの回避方法

痛みや腫れ、出血

手術後2~3日をピークに、頬部や顎下部に痛みや腫れ、出血などが発生することがあります。 痛み止め薬を処方いたします。

神経の損傷、麻痺

上顎のインプラントでは、上顎洞(鼻腔の一部)を破るリスクがあります。
下顎のインプラントでは、下歯槽神経を損傷するリスクがあります。
CTシュミレーションを行い、サージカルガイド・ドリルを用いることでリスクを最大限回避いたします。

インプラント周囲炎
による脱落

インプラント周囲炎が進行するとインプラントを支える顎の骨が溶けてしまい危険です。
インプラント周囲炎は、歯周病と同様の変化を生じます。不十分な歯磨きや術後メンテナンスによってプラーク(歯垢)や歯石がたまり、炎症を起こします。
インプラント治療前に歯周病の治療・予防を行い、インプラント治療時にはメインテナンス(バイオフィルムの継続的な除去や咬合調整)を行います。