寿命を過ぎた歯ブラシを使い続けると。。

歯を清潔に保つには歯ブラシを使って行う毎日の歯磨きが欠かせません。
しかし、歯ブラシは消耗品のため、定期的に交換する必要があります。
とは言うものの、歯ブラシは「どの程度使ったら交換すれば良いのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「寿命を過ぎた歯ブラシは危険!歯ブラシの適切な交換時期とは」について詳しくご説明をさせていただきます。
「毎日歯を磨いているのに虫歯になる」「歯の汚れが以前よりも落ちにくくなった」など、歯ブラシでお困りの方はぜひ記事の内容をご参考にしてみてくださいね。

古い歯ブラシ

■歯ブラシには寿命があります

どんなものでも長持ちさせるのは大変すばらしいことですが、歯ブラシには寿命があります。
では、歯ブラシを交換せずにずっと使い続けてしまうとどのような弊害がおこるのでしょうか。

●デメリットその1.「虫歯や歯周病を発症しやすくなる」

寿命を過ぎて毛先が広がっている歯ブラシは清掃能力が落ちているため、歯の表面に付着した食べカスや歯垢(プラーク)を除去しにくくなります。
その結果、プラークに含まれている糖質をエネルギー源として活動している虫歯菌や歯周病菌が活発化し、虫歯や歯周病などのお口の病気を発症しやすくなります。
「毎日歯磨きをしっかり行っているのに虫歯になった」
「歯を磨いているのに歯周病を発症した」
という方は、まずはご自身が使っている歯ブラシの毛先が開いているかどうかを確かめてみてください。

●デメリットその2.「歯や歯ぐきを傷めやすい」

毛先が広がった歯ブラシは汚れを落としにくくなるため、歯磨きの際についついいつもより力を入れ過ぎてしまいがちです。
強い力で行う歯磨きは歯を傷つけるばかりではなく、広がった毛先によって歯ぐきを痛めてしまうこともあります。
「虫歯でもないのに冷たいものがしみるようになった」「歯磨きのときに歯ぐきから血がでるようになった」という症状がある場合には歯ブラシが古くなっている可能性があります。

●デメリットその3.「古くなった歯ブラシは雑菌が繁殖しやすい」

歯ブラシは使えば使うほど毛束の部分に雑菌が溜まっていきます。
また、歯ブラシは古くなるほど毛先が広がることから汚れが毛束全体に広がりやすく、雑菌が繁殖しやすい状態になります。
お口の中を綺麗にする道具である歯ブラシが雑菌の温床となっているようでは、当然清掃効果は落ちていく上、場合によっては古い歯ブラシが原因で口腔内の細菌の数が増えてしまい、口臭が発生するケースも珍しくありません。

■歯ブラシは定期的に交換すること

上の項をお読みになられた方は、古くなった歯ブラシを使い続けるとさまざまな弊害が生じてくることがお分かりいただけたかと思います。
では、歯ブラシはどの程度で新しいものに交換するのが良いのでしょうか?
歯ブラシの交換頻度はその人の歯磨きの回数によっても異なりますが、1日3回の歯磨きを毎日しっかり行っているのであれば、おおよそ『1ヶ月に1本』のペースで歯ブラシを新しいものに変えるのがベストです。
歯ブラシの交換の目安は裏側から見たときに毛先がヘッドからはみでてきているようであれば、新しいものに取り替える必要があります。
もし、「毎月の交換の時期を忘れてしまいそう」という方は、

・毎月○日を‘歯ブラシ交換の日’と決める
・歯ブラシの毛先の開き具合をチェックする習慣をつけておく

など、いろいろと工夫をすることで歯ブラシ交換を忘れずにこまめに新しいものに取り替える習慣がつくようになります。

■歯ブラシは自分に合ったものを選びましょう

歯の健康を保つためには古くなった歯ブラシを定期的に新しいものに交換するのはもちろんのこと、自分に合った製品を選ぶ必要があります。

◎毛の硬さは「ふつう」か「やわらかめ」が基本

歯ブラシを選ぶときには毛の硬さは「ふつう」もしくは「やわらかめ」のものを選ぶようにしましょう。
「かため」の歯ブラシは歯や歯ぐきを痛めやすく、あまりおすすめすることはできません。
特に、ついつい歯磨きの際にゴシゴシと力を入れ過ぎてしまうクセがある方は、意識して力を抜いてブラッシングを行うか、「やわらかめ」の歯ブラシを使うことをおすすめします。

◎子ども用の歯ブラシは対象年齢をチェック

子どもは上手に歯を磨けないことが多く、また、自分の歯の形に合っていない歯ブラシを使ってしまうと汚れを落としきれずに虫歯になってしまうケースがあります。
子ども用の歯ブラシを選ぶ際にはパッケージに記載されている「対象年齢」をチェックし、お子様の年齢に合った製品を購入するようにしてください。

【歯科医院を利用するのも良い方法のひとつです】

歯科医院では歯ブラシの選び方や正しい歯磨きの仕方を歯科医師や歯科衛生士が患者さんに直接教えてくれます。
さらに、歯科医院では来院時の初診の際には歯の状態のチェックを行いますので、虫歯や歯周病などのお口の病気の早期発見・早期治療にもつながります。
「良い歯ブラシが見つからない」「歯磨きの仕方が分からない」というときにはぜひ歯科医院を活用してみましょう。

当院での歯の予防について詳しくはこちらもご覧ください。


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わかば歯科クリニック 理事長 板野 賢

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